
こんにちは。ござるです。
今回は「公務員試験の面接で一発アウトな発言」について解説していきたいと思います。
これを聞くと



えっ!そんなにヤバい発言したら即不合格になるの!?
って思いますよね。
安心してください。実際には「この一言で即退場!」というケースはほとんどありません。
ただし、発言の内容によっては面接官から「公務員としての適性がない」と判断され、大きな減点につながるのは事実です。
この記事では、受験生がやりがちな「一発アウト級の発言」を8つ取り上げ、なぜ評価が下がるのか・どう言い換えればいいのかをわかりやすく解説していきます。



これを読めば、減点リスクを避けて“落ちない面接”に一歩近づけるはずです!
公務員面接で「一発アウト」と言われる発言の正体


「一発アウト」という言葉はインパクトがありますが、実際には“即不合格”よりも「致命的に減点される発言」のほうが正しいです。
公務員試験の面接は、いわゆる「コンピテンシー型面接」で行われます。
これは、知識や学歴ではなく「行動特性(=どんな場面でどう考え、どう行動する人なのか)」を基準に評価する手法です。
つまり、受験生の発言や態度から「協調性」「柔軟性」「責任感」「地域貢献への意欲」といった資質を見られているわけです。
そのため、以下のような発言は
- 公務員としての適性を疑われる
- 住民対応や組織運営に支障が出そうと思われる
- 動機が浅く見えてしまう
といった理由で、大きくマイナス評価されてしまいます。
今回はそうした「一発アウト級の発言」を5つ取り上げていきます。
一発アウトになりがちな発言5選とOK言い換え


ここからは、実際の面接で減点につながりやすい「一発アウト級の発言」と、そのOKな言い換え方を見ていきましょう。



自分が言ってしまいそうな発言がないか、チェックしながら読んでみてください!
1 民間企業を悪く言う
まず、1つ目は「民間企業を悪く言う」です。



いやいや、民間をディスったりはしないよー
と思うかもしれませんが、面接官からよく聞かれる質問に



なぜ民間企業ではなく公務員を志望したのですか?
があります。
ここでありがちなのが、
「民間企業は利益追求ばかりだけど、公務員は社会に貢献できるから志望しました」
という答え。
一見まっとうに聞こえますが、「民間企業=悪、公務員=善」みたいなニュアンスが入ってるのが問題ですね。
なぜNGなのか
日本は資本主義社会である以上、企業が利益を追求するのは当然のことです。
企業は利益を上げることで税金を納め、それが行政の財源になっています。
また、行政と連携して地域事業を進めるケースも多く、民間企業の存在があってこそ公務員の仕事は成り立つわけです。
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つまり、民間を悪く言う発言は「行政と社会のつながりを理解していない」と判断される危険があるんですね。
OK言い換え
「なぜ民間企業ではなく公務員を志望したのですか?」
- 「住民全体の課題解決に継続的に関われる点に魅力を感じました」
- 「地域の発展に多方面から関わりたいと思った」
👉 ポイントは、民間を下げずに“公務員だからできること”にフォーカスすること。
民間を敵にせず、役割の違いを理解している受験生は、確実に評価されます。
2 クレーム対応で極端な答え
面接官に



窓口にクレーマーが来たらどう対応しますか
と聞かれたらあなたならどう回答しますか?(定番質問です)



クレーマー?ひたすら聞くか、とりあえず謝っとけばいいんじゃ…?
実は、この2つはどちらも極端でNGです。
理由
- 「納得するまで話を聞きます」=業務が止まる
- 「とりあえず謝ります」=組織の非を簡単に認めることになる
こういった「公務員のバランス感覚」を理解することはとても大切です。
①に関しては
公務員は、基本的に住民を第一に業務をしますが、時と場合によっては、業務の効率性を考えて柔軟に対応しなければいけないということ。
②に関しては
「こちら側に非があるかどうか」を見極めて、謝るとしても「非がある部分」だけに限定して謝る必要があります。



仕事を経験していない受験生にとっては難しい部分でもありますが、ぜひ覚えておいてほしいです。
OK言い換え
「窓口にクレーマーが来たらどう対応しますか?」
- 「まず事実関係を確認します。そのうえで非がある部分は謝罪し、そうでない場合は説明をします」
- 「住民満足と業務効率の両方を考えて、必要に応じて途中で話を切り上げます」
👉 大切なのは公務員としてのバランス感覚。
3 組織でやっていけなさそうな発言



自分ひとりで黙々とやるのが得意なんで、人と協力はあまり得意じゃないんです
こんな受験生もきっといると思います。(気持ちはわかる)
でも、公務員の仕事は「個人プレー」ではなく、部署や関係機関、住民など多くの人と関わりながら進めるのが基本です。
だからこそ、組織で協調性がないように見える発言は大きなマイナス評価につながります。
面接官から



人間関係で苦労したことはありますか?



人間関係で苦労したときにどのように対処しましたか?
と聞かれたとします。
代表的なNG例としては、こんな感じ。
「人間関係で苦労したことはありますか?」
- 「人間関係で苦労したことはありません」→経験不足 or 正直に話していないと思われる
- 「人間関係はいつも良好です」→美談すぎてリアリティなし
- 「人と関わるのは苦手なので、あまり関わらないようにしています」→協調性に欠ける印象
「人間関係で苦労したときにどのように対処しましたか?」
- 「特に何もしていません。時間が解決してくれました」→受け身すぎて主体性ゼロ
- 「相手が悪いと思ったので、自分からは動きませんでした」→責任転嫁タイプと見られる
- 「思ったことは全部そのまま伝えました」→調整力や配慮がなく、衝突型に見える
こうした答えは、面接官から「この人は配属先でトラブルを起こすかも」と疑われるリスク大です。
この質問の意図は「衝突や違いがあってもどう調整するか」「協力して物事を進める姿勢があるか」を見ること。
だから 苦労を経験した → 自分から工夫して対応した → 結果どうなったか を話せないと減点されやすいです。
OK言い換え
「人間関係で苦労したことはありますか?」
- 「アルバイトで意見が対立したことがありました~」
- 「サークル活動で、仕事の進め方をめぐって考え方が違うメンバーがいました~」
👉 ポイントは“本当にありそうなエピソード”を短く切り出すこと。
「人間関係で苦労したときにどのように対処しましたか?」
- 「相手の考えをまず聞き、自分の意見も冷静に伝えたうえで妥協点を探しました」
- 「自分の意見と違う場合でも、一度受け止めてから建設的な提案をするように心がけています」
👉 ポイントは、衝突や違いがあっても“協力して解決した経験”を示すこと。
組織に入ってからも柔軟に動ける人だと伝われば、評価は一気に変わります。
4 やりたい仕事が一つしかない
面接官はよく、こう質問してきます。



入庁したらやりたい仕事は何ですか?



他に興味のある分野はありますか?
ここで「やりたい仕事は○○だけです」「他には特にありません」と答えてしまうと、柔軟性がない人材と判断されがちです。
行政職は人事異動がつきもので、数年ごとに部署が変わります。
例えば、市役所なら「窓口、福祉、税、産業、土木、環境、防災…」とか
もし「希望の部署に行けなければモチベーションが続かない」と思われたら、採用する側は不安になりますよね。



この人は希望の部署に配属されなかったら、真剣に業務に取り組まなかったり、すぐに辞めたりするんでは?
と勘ぐっちゃいます。
なので、面接に挑むときは、複数のやりたい仕事を言えるように準備しておいてください。
OK言い換え
「入庁したらやりたい仕事は何ですか?」
- 「第一志望は○○ですが、△△や□□にも関心があり、幅広く経験したいと思っています」
- 「特に○○に挑戦したいですが、他の分野でも住民サービスに関わり、力を発揮したいです」
👉第一志望は素直に答える。そのうえで「他の分野でも学びたい」「幅広い経験を積みたい」と柔軟さを示すのがポイント。
5 最後の質問に「特にありません」と答える
面接の最後に



最後に何か言いたいことはありますか?



最後に何か質問はありますか?
と面接官から聞かれる場合があります。
そんな時に



特にありません!
と答えてしまう受験生。
めちゃくちゃ残念です!せっかくのチャンスを台無しにしてしまっています。
なぜなら、その「特にありません」が、熱意不足のサインとして受け取られてしまうんです。
なぜNGなのか
面接官が最後に「何か質問はありますか?」と聞くのは、単なるおまけではなく、 “意欲を確認するラストチャンス”だから。
面接官からすると



せっかくチャンスを与えているのに何もアピールしないの?
となるわけです。
つまり、最後の質問=面接の締めくくりのプレゼン。
「ここで何を話すか」で、あなたの印象は大きく変わります。
OK言い換え
「最後に何か言いたいことはありますか?」
- 「本日の面接を通して、ますます○○で働きたい気持ちが強くなりました。地域の課題解決に貢献できるよう努力していきたいです。」
- 「面接を通して感じた温かい雰囲気の中で、自分も一員として貢献したいと改めて思いました。」
👉 ポイントは、 “熱意の再確認”や“面接を受けて感じたこと”を素直に伝えること。
「面接官への感謝+志望意欲の再強調」で締めくくれば、印象は確実に上がります。
「最後に何か質問はありますか?」
- 「長く働くうえで、やりがいを感じる瞬間はどんなときですか?」
- 「新人職員の頃に苦労したことと、それをどう乗り越えたか教えてください」
👉 質問というより、 “働く姿をイメージしている”アピール。
この一言だけで、「この人は本気でこの職場に興味がある」と伝わります。
本番直前!30秒チェックリスト





正直もう緊張で頭真っ白… 何を気をつければいいか、最後に確認したい!
そんな人のために、面接本番の前に30秒で見直せるチェックリストを用意しました。(本文の5選+補足3項目)
ここに○をつけてすべてクリアできていれば、減点リスクはかなり低いはずです。
チェック項目 | OK? |
---|---|
民間企業を下げるような発言をしていない | □ |
第一志望以外の部署にも関心を示せている | □ |
クレーム対応で極端な答えになっていない(バランス感覚あり) | □ |
組織で働く姿勢・協調性を具体的に話せる | □ |
最後に「特にありません」と言わず、熱意を伝える準備がある | □ |
「安定しているから」だけの志望理由になっていない | □ |
待遇(給料・休暇)など条件ばかり気にしていない | □ |
政治的・思想的な発言をしていない | □ |
よくある質問(FAQ)
- 「一発アウト」って本当に即不合格になるんですか?
-
実際には、即不合格になるケースはほとんどありません。
多くの場合、「大きな減点」や「印象が下がる程度」で済みます。
ただし、差別的な発言や政治的発言、明らかな虚偽回答などは致命的な評価になります。
- 面接で沈黙してしまったらアウトですか?
-
いいえ、沈黙自体は大きなマイナスではありません。
焦って的外れな答えをする方がよほど印象が悪いです。
一度深呼吸して、「少し考えさせてください」と前置きしてから答えれば問題ありません。
- 面接で失敗したと思ったら、もう終わりですか?
-
1つや2つのミスでは落ちません。
面接官は全体の雰囲気や受け答えの一貫性を重視します。
【まとめ】面接で大切なのは「完璧な答え」よりも姿勢


公務員面接で「一発アウト」と言われる発言は、即不合格ではなく、 “致命的に減点される発言”のこと。
完璧な回答よりも、公務員としての考え方や姿勢を意識することが何より大切です。
もし面接が終わった受験生で、「面接で失敗したかも…」「もう終わったかも…」と感じているなら、
【公務員試験】面接がボロボロでも受かる?「落ちたかも」と不安なあなたへ
の記事も読んでみてください。
「ボロボロでも受かるかもしれない理由」と「次につながる考え方」を知ることができます。
合格できることを祈っています!頑張ってください!



最後まで読んでくれてありがとうございました!
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