【例文あり】公務員のガクチカの書き方完全ガイド!ない場合も解説!

ござる

こんにちは。ござるです。

今回は

ガクチカの書き方がわからない

本当にガクチカがなくて困っている

このような公務員試験の受験生の悩みを解決するべく、「ガクチカの書き方完全ガイド」を作成しました。

0からわかるように丁寧に解説していますので、少しでも参考になれば幸いです。

この記事を読めば、「面接官に刺さるガクチカ」がバッチリ作れるようになりますよ。

それではいきます。

目次

ガクチカとは? 自己PRとの違いは?

そもそもガクチカってなんだという人もいると思いますが、

ガクチカとは、「学生時代に力を入れたこと」の略で、公務員の面接においても必ず聞かれると言っても過言ではない定番質問です。

自己PRと同じじゃないの?

と思うかもしれませんが

自己PRでは、あなたの強みや能力、性格を通して「自分は会社に対してこのように貢献できます!」ということをアピールするのに対して、

ガクチカでは、学生時代の経験や取り組みを通して「自分がどう成長し、何を学んだか」をアピールするものです。

つまり

アピールするもの

  • 自己PRは、強みや能力
  • ガクチカは、人間性

の違いがあります。

なので、同じエピソードを使うとしても、ガクチカは、「なぜそのように行動したか」「具体的にどのように取り組んだか」まで踏み込んで作る必要があるんですね。

ガクチカで公務員試験の面接官は何を見ているか

ガクチカで面接官は何を見ているのかですが、簡単にまとめると2つです。

1.人間性

まず、1つ目は人間性です。

ガクチカを通してあなたがどういう人物なのかを探ろうとしています。

例を挙げると、あなたの人柄や価値観などですね。

「どのような行動を取ったのか、どのように問題解決に取り組んだのか」といったエピソードの過程の部分から面接官は人間性を探ります。

2.公務員の仕事にマッチする人材か

2つ目は、あなたが公務員として適性があるかを見ています。

公務員は、社会全体に貢献する仕事であり、個人の利益よりも公共の利益を優先できる人材が求められます。

なので、ガクチカで語るエピソードも、あなたが「チームや地域社会に貢献する意識を持っている」ことをアピールすることが重要です。

ガクチカを書くうえでのポイント

では、ここからガクチカを書くうえで意識してほしいポイントについて解説していきます。

1.成果よりも過程を重視して書く

ガクチカを作成するうえで重要なこと。

それは、成果よりも過程を重視して書くということです。

なぜなら面接官は「再現性」を見ているから。

例えば、あなたがガクチカで

テニスサークルの部長としてチームをまとめて大会で優勝しました

と書いたとします。

でも、面接官は、これだけ言われてもあなたが入庁してから成果を出してくれるとは思いません。

成果を出すまでの過程がわからず、再現性がないからですね。

なので、先ほどの文章だったら

  • 部員とミーティングする機会を積極的に設けた
  • 練習時間を短くして練習の質を高めた
  • 練習の曜日をを変えて部員が集まりやすいようにした

のように「どのようにして成果を挙げたかの過程」を加えると、面接官に「再現性」を伝えることができます。

2.エピソードには具体性を入れてオリジナリティを出す

もうひとつガクチカを作るうえで大切なことは、「オリジナリティを出す」ことです。

面接官はガクチカで「あなたの人間性」をチェックしています。

ですが、インターネットの例文から取ってきたかのような「ありきたりなガクチカ」だとあなたの人間性は見えてきません。

なので、ガクチカにオリジナリティを出して、あなたの人間性が浮かび上がるようなものにしなければいけません。

オリジナリティを出す方法は、具体的な説明を入れることです。

例えば、「居酒屋でアルバイトして〜」ではなく、「新宿の焼き鳥屋でリーダーを担当して〜」のほうが良いですし、

「その結果、サークルの参加者が増えた」よりも、「その結果、サークルの参加者が前年度より50%アップした」のほうが良いです。

ござる

抽象的なガクチカだと面接官には刺さらないので注意してください!

3.公務員の面接官にアジャストしてエピソードを作る

ガクチカを作るときは、公務員試験の面接官ウケが良いものを意識して作ると良いです。

面接官ウケするものは、ズバリ「公務員の適性」がありそうなエピソードです。

公務員の適性

  • 協調性がある
  • 継続して物事に取り組める
  • 調整力がある
  • 奉仕の精神を持っている
  • コミュニケーション能力がある
  • 責任感が強い
  • 計画性がある
  • ストレス耐性がある

などなど。

面接官に

この人は入庁してからも活躍してくれそうだ

と思ってもらえるような人間性をアピールできたらグッドです。

ガクチカはフレームワークを使うと書きやすい

ガクチカについてはなんとなくわかったけど、いざ実際に書こうと思うと書けない

という人も多いと思います。

そんな人は、フレームワークに沿って作成すると書きやすいです。

今回紹介するのは、STAR法というやり方でガクチカ作成にピッタリなものです。

STAR法

  • Situation(状況)
  • Target&Task(目標・課題)
  • Action(行動)
  • Result(結果)

Situation(状況)

まず、「どのような状況や背景でその活動に取り組んだのか」を説明します。

何事も話すときは、「結論」からが重要です。

ガクチカの状況をわかりやすく伝えて、面接官がこれからの話をイメージできるようにしてください。

Target&Task(目標・課題)

状況や背景を述べたら、次は目標や課題です。

  • 何を達成しようとしていたのか
  • どんな困難があったのか

を書きます。

その際に数字を用いて定量的に記すことを意識してください。

そうすることで、文章に具体性をもたせることができます。

Action(行動)

このパートでは、自分が実際に取った行動について説明します。

どのような工夫や努力をし、どのように課題を解決したのかを具体的に述べます。

この時、自己完結できる行動よりかは、チームで取り組んだり、相手に対して働きかける行動が理想的です。

Result(結果)

最後に、行動によって得られた結果を書きます。

このときも、数字を用いて定量的に表すと良いです。

加えて余裕があれば、その経験を今後の仕事でどのように活かせるかを結びつけて書くと良いです。

ガクチカの例文(テーマ別)

では、ガクチカの例文をテーマ別で紹介します。

公務員試験のガクチカの記入欄はあまり広くないので、200〜250文字程度で作成しています。

サークル・部活動

私が所属していたテニスサークルでは、練習への参加率が低く、チームとしての成長が停滞していました。私はこの問題を解決するため、メンバー全員が参加しやすく、モチベーションを高められる練習プランを作成することにしました。まず、メンバーにアンケートを実施し、参加が難しい理由を把握しました。その結果をもとに、練習の曜日や時間帯を週末から平日夕方に変更し、参加しやすいスケジュールを整えました。また、練習内容をレベル別に分け、初心者から上級者まで楽しめるよう工夫しました。その結果、参加率が50%向上し、チーム全体のスキルも向上しました。

ボランティア

私は、大学時代に地域の高齢者向けにスマホの使い方を教えるボランティアに参加していました。しかし、参加者の方々は操作方法を理解するのに苦労している様子だったので、私は高齢者が理解しやすいよう、説明資料を大きな文字で作成し、実際に一緒に操作をしながら進める演習形式を提案しました。その結果、理解度が向上し、参加者全員がスマホの基本操作をマスターできるようになり、感謝の声を多くいただくことができました。

ゼミ

私は経済学のゼミで、リーダーとしてグループ研究を指揮しました。当初、メンバー間の意見がまとまらず、議論が停滞してしまうことが多く、研究の進捗に遅れが生じていました。そこで私は、各メンバーの意見を引き出し、それぞれの得意分野に合わせて役割を分担する体制を整えました。さらに、毎週の進捗を共有するミーティングを設定し、情報の共有と協力体制を強化しました。その結果、研究が順調に進み、発表会では最優秀賞を受賞することができました。

アルバイト

私は飲食店でアルバイトをしており、売上の向上を目標に取り組んでいました。しかし、平日の集客が低く、店舗全体の売上が伸び悩んでいました。そこで私は、SNSを活用した宣伝や、平日限定の割引キャンペーンを提案し、実施しました。さらに、接客時にお客様にキャンペーンを丁寧に説明し、リピーターの獲得を目指しました。その結果、平日の集客数が20%増加し、売上も向上しました。これにより、店舗の業績改善に貢献することができました。

留学

私は大学3年時にカナダへ半年間留学しました。留学中、現地の自治体が行う地域振興プロジェクトに参加しました。しかし、英語力不足から意見がうまく伝えられず、当初はチームとの連携に苦労しました。そこで、毎日英語での自主学習に取り組み、現地の住民とも積極的に交流を深める努力をしました。その結果、終盤には、地域イベントの企画運営に主体的に参加し、現地の人々と信頼関係を築くことができました。この経験を通じて、地域の課題に向き合い、異なる価値観を尊重しながら解決策を模索する姿勢を学び、公務員としての資質を養うことができたと感じています

ガクチカでよく使われる5つのテーマをもとに作成しました。

ござる

他にもインターンシップや資格取得、趣味なんかでも作れると思います。

本当にガクチカがない人はどうする?

ここまでガクチカの作り方について解説してきましたが

自分は本当にガクチカがないんだよー

と嘆きたくなる人もいると思います。僕もそうでした。

そんな人はどうしたら良いかをこれから解説します。

まず、最初にやってほしいことは、「些細なエピソードでも良いので、頑張って絞り出してみる」ことです。

ガクチカがないと思っている人は、もしかしたら「輝かしいエピソード」でなければいけないと思っていませんか?

ガクチカにおいて必ずしも輝かしいエピソードは必要ありませんし、そもそも公務員志望の人は、大したガクチカをもっていません。(偏見)

上でも説明しましたが、ガクチカで重要なのは、成果ではなくそこに至るまでのプロセスなので、エピソード自体インパクトがないものでも構わないんですね。

なので、ガクチカがないと思っている人は、もう一度過去を振り返って使えるエピソードがないか絞り出してみてください。

絞り出して、絞り出して、絞り出してもまーったく思いつかないという人は、次に禁断の選択肢をご紹介します。

ガクチカが本当にない受験生に残された選択肢は2つで

  • 今からガクチカを作るために行動する
  • 嘘のエピソードを話す

です。

まさに禁断って感じですが、それぞれ解説します。

今からガクチカを作るために行動する

まず、最初は「今からガクチカを作るために行動する」です。

こっちのほうが健全かもしれません。(笑)

面接本番までに

  • ボランティア活動
  • アルバイト
  • インターンシップ

などをやって無理やりエピソードを作ってしまおうという考えです。

面接のために今から行動を起こすということは、本当の意味で「ガクチカ」ではないかもしれませんが、それでも面接で話せるネタが出来るのであれば、やらない手はありません。

ござる

ただし、面接が迫ってきている人はなかなか難しいかもしれませんので、時間がある人向けです。

嘘のエピソードを話す

もうひとつは、禁断の選択肢「嘘をつく」です。

おそらく「嘘をつく」ことに抵抗のある受験生は多いと思います。

「面接は正々堂々挑みたい」と思っているのであれば、それは素晴らしいことだと思いますし、そんな人に「嘘をつく」のを薦めるようなことを僕は言いません。

ござる

ただ、ガクチカがなくて困っている人で、本当にどうしようもないのであれば、嘘をついても良いと僕は思います。

まあ、就活の面接なんて大なり小なり嘘をついている人が多いですし、出来ることはやった方が後で後悔しないはずです。

システム上「嘘つき大会」になっている点のほうが問題かもしれません。

気になるのは、「嘘が面接官にバレるか」だと思いますが、結論「しっかり作り込めばバレる可能性は低い」です。

何を隠そうガクチカがなかった僕は、面接ではかなり盛って話しました。

ござる

実際は、ボランティアサークルを3ヶ月で辞めましたが、面接では3年間続けていることにして、さらにリーダーという追加要素も加えて話しました。

しばまる

欲張りすぎる…

結局、面接官にバレることはありませんでした。(合格したから)

覚えておいてほしいのは「嘘というのはバレた瞬間嘘になる」ということです。

逆に言えば「バレない嘘は面接においては真実」です。

このことから何が言いたいかというと

嘘をつく(話を盛る)と決めたなら徹底的に嘘をつけ

です。

面接官は、あなたのエピソードが本当であるかを探るための「深掘り質問」をしてきます。

それに対して、答えられなかったり、一貫性がなかったりすると

あっこれは嘘をついているな

とバレてしまいます。

面接でバレないために、守ってほしいことは2つです。

まず、自分が作り上げたガクチカは真実だと思いこんでください。

本番までに自分に何度も信じ込ませてください。何度も声に出して練習してください。

すると、段々本当にやったみたいな錯覚になります(笑)

そのおかげで、僕は面接当日、嘘をついたことすらわからない状態で挑むことが出来ました。

ござる

本当はやっていたのかもしれない…!?

しばまる

やってないでしょ

そして、もう一つ守ってほしいのは

「面接官の深掘り質問に対して用意周到に準備をすること」です。

例えば、「ボランティアサークル」でガクチカを作ったとします。

しかし、それで満足しては駄目で、今度は面接官が聞いてきそうな質問の回答を考えます。

  • なぜ入ろうと思ったの?
  • 普段どんな活動をしているの?
  • 何人ぐらいで活動しているの?
  • どのくらいの頻度で活動しているの?
  • どこで活動しているの?
  • どのくらいの期間やっていたの?
  • サークル内での役割は?
  • 活動の中で最も苦労したことは?
  • 活動の中で学んだことを教えて?それを公務員の仕事にどう活かす?

などなどあらゆる質問を想定してください。

僕の場合は、ずっとボランティアサークルを続けていた友達から話を聞いて作成しましたが、パンフレットやネットの情報からでも作れそうですね。

この作業はマジで大事です。

ここがしっかりと作り込まれていれば、バレる可能性は少ないので、大変ですが、時間をかけて準備しておきましょう。

ガクチカが完成したら模擬面接に挑戦しよう!

今回は、公務員のガクチカの書き方について解説しました。

ガクチカが完成したら、今度は模擬面接に挑戦してフィードバックをもらいましょう!

指摘された点を修正することで、より良いガクチカが完成するはずです。

このブログでは他にも面接カードに関する記事を書いているので、良かったらみてください。

以上になります。

ござる

最後まで読んでくれてありがとうございました!

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この記事を書いた人

現役市役所職員。
受験生の時に独学で公務員試験を勉強をする。
独学で得た知識と経験を発信し、受験生の皆さんの力になりたいと思っています。
「本当に必要なことだけを書く」をモットーに頑張ります。
※このブログは収益化を一切していません。

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