こんにちは。ござるです。
今回は、「公務員試験における自治体研究のやり方」について解説します。
自治体研究のやり方がわからない
と思っている受験生も多いと思いますが、この記事を読めばバッチリわかるようになるので、ぜひ最後まで見てください。
自治体研究を行えば、他の受験生と差をつけることができますよ!
それではいきます。
自治体研究をする目的と意識してほしいこと
まず、なんで自治体研究をするのかという話ですが、自治体研究をすれば、面接でのアピールにつながるからです。
自治体研究をすることで…
- 面接での回答に具体性をもたせることができる
- 仕事のイメージができて面接で答えやすくなる
- 面接官に熱意を伝えることができる
など様々なメリットがあります。
面接官からしてみても
自治体のことをよく調べてくれている人
のほうが今後活躍してくれそうですよね。
なので、合格するためにも、自治体研究は必ず行いたいところです。
そして、自治体研究をするうえで意識してほしいことが1つあります。
それは、「自治体の知識を調べるだけでなく、自分の考えや意見を持つこと」です。
よくあるのが、知識だけは完璧に詰め込んでいる暗記オタクみたいな人です。
そういう人は
自治体の課題はなんですか?
と聞かれたら、スラスラ答えられるのですが、
じゃあどうやってその課題を解決していきますか?
と言われたら、途端に答えられなくなってしまいます。
自分の考えや意見がないので当然ですよね。
面接は、知識量の勝負ではないので、知識を詰め込むことにフォーカスしすぎるのはよくないです。
それよりも、あなたの考えや意見のほうが面接では重要なので、「行政の視点」をもって自分の頭で考えることを意識して自治体研究を行ってみてください。
では、次は自治体研究の手段・方法について解説します。
自治体研究の手段・方法
自治体研究の手段・方法は様々です。
手に入れたい情報に合わせて使い分けたらオーケーです。
1.自治体のホームページ
自治体のホームページは、自治体研究の中心となる情報源で
- 自治体の課題
- 自治体の取り組み
- 自治体の魅力
- 求められる人物像
などがわかります。
「自治体研究をどうやってやったらいいかわからない」という人はまず、ここから調べ始めてみてください。
2.自治体の広報紙
広報紙は「最近の自治体のニュース」を手に入れるのに適しています。
面接でよくある質問に
最近、気になったニュースありますか?
というのがあります。
そんなとき、広報紙を見ておくと、パッと最近の自治体のニュースが言えたりするんですね。
一言地元のことが言えると
おお、この人は地域のことをよく調べているな
と思ってもらえて、熱意や愛着を感じてもらいやすいです。
なので、本番までにざっくりで良いのでチェックしておきましょう。
3.総合計画(基本構想)
総合計画とは、自治体が地域の将来像と施策を定める長期的な計画です。
これを見ると
うちの自治体は、こういう目標に向かって、こんな施策をしていきまっせ~
というのがわかるんですね。
受験生はぜひ見るべきアイテムでして、かなりボリュームがあるので、これを見るだけでも自治体のことが大体わかります。
僕も受験生のときはよく見ていました。
自治体のホームページから手に入れることができるので、要チェックです。
4.インターンシップ・説明会
自治体研究は、インターンシップや説明会などに参加するのもひとつの手です。
実際に行ったからと言って、面接で有利になることはありませんが、自治体のことを詳しく知れますし、面接のネタにもなるので、行く価値はあると思います。
また、実際に職員の人と話せる機会なので、気になったことは色々聞いてみるのがオススメです。
5.職場訪問
5つ目は「職場訪問」です。
職場訪問のやり方は
事前に自分の興味のある部署の仕事内容を調べる(ホームページ・パンフレット等)
↓
興味ある部署に電話をして、「話を詳しく聞かせてもらえませんか?」とお願いする
↓
アポが取れたら職場に伺って、職員の方に質問したり、話を聞く
です。
やっている受験生はあまり多くないかもしれませんが、面接で話すネタにもなるので、かなりオススメなやり方です。
こんなの勝手にしても大丈夫なの?
と思うかもしれませんが、大丈夫です。僕も実際にやりました。
職員の方も「熱心な受験生が来たな」という感じで、快く引き受けてくれるはずです。
インターンシップや説明会に参加していない受験生は、ぜひやってみることをオススメします。
自分でアポを取って伺うのは割と緊張しますが、対応してくれる職員は優しいはずなので、気にせず行ってみてください。
6.まちを散策する
意外と盲点な自治体研究が「まちを散策する」ことです。
志望する自治体のまちを歩いてみるだけでも、色々と気づくことがあります。
例えば
- 自治体が開催しているイベント
- 自治体が運営している施設
- 観光地
なんかに行ってみたり。
ただ行くのでは意味がないので、「行政の視点」を持ちながら散策してみてください。
すると
自治体のこの取り組みはすごく良いな
自治体には今こんな課題があるな
みたいな発見があるはずです。
その考えや意見は、面接で「志望動機」や「自治体の課題・魅力」を話すのに十分使えますよ。
では、自治体研究の手段・方法がわかったところで、調べるべきポイントについて解説します。
自治体研究で調べるべきポイント
自治体研究で調べるべきポイントを下記にまとめました。
- 自治体の基本情報
- 自治体の課題と取り組み
- 自治体の魅力
- 自分が興味のある分野の仕事
- 求められる人材像
- 職場の雰囲気
ひとつずつ解説していきますね。
1.自治体の基本情報
まずは、「自治体の基本情報」です。
具体的には
- 人口
- 予算
- 組織図
- 産業構造
- 地理的特性
- 市長の名前
などで、自治体の基本的なことは最低限覚えておきたいところですね。
こういった基本情報を直接面接で質問されることは少ないです。
ですが、理解しておくと、面接での回答に役立ちます。
人口や市長の名前であれば、聞かれる可能性はゼロではないので、要暗記です!
2.自治体の課題と取り組み
2つ目は「自治体の課題と取り組み」です。
各自治体が「どういう課題に直面しているのか」、そして「どのような取り組みをしているのか」を調べます。
面接官からしても、職員になるからには、その自治体の現状をある程度知っておいてほしいと思っています。
自治体の課題や取り組みを全く知らない人
自治体の課題や取り組みをしっかり調べている人
では、後者のほうが熱意を感じますし、活躍してくれそうだなと思いますよね。
調べ方としては
- 自治体のホームページ
- 総合計画
- インターンシップ・説明会
- 職場訪問
などがあります。
3.自治体の魅力
3つ目は「自治体の魅力」です。
職員になるからには、その自治体をPRできるようにならなければいけません。
ポイントとしては、ただ単に魅力を調べるだけでなく、
という視点をもつことです。
面接においては
わが町の魅力は何ですか?また、他の人にPRするとしたらどのようにしますか?
という形で質問を聞かれることが多いです。
なので、より一歩踏み込んで具体的な施策を考えておいてください。
4.自分が興味のある分野の仕事
面接では
入庁したらどのような仕事をしたいですか?
と聞かれることがあります。
そんなときのためにも、自分が興味のある分野の仕事はある程度調べておきましょう。
県庁や市役所などの行政事務にはたくさんの仕事がありますが、その中から自分が興味のある分野をいくつかピックアップしてみてください。(2~3個はあったほうが良いです。)
入庁しても特にやりたい仕事はない
と思っている受験生は要注意です。
面接官からすれば
志望しているのであれば、やりたい仕事がいくつかあるはず
と思っています。
やりたい仕事がないというのは、「熱意がない」という評価になりかねないので、興味がなくてもいくつか調べておきましょう。
5.求める人材像
5つ目は「求める人材像」です。
どこの自治体も似たようなことを書いていますが、これを見ると、その自治体がどのような人を求めているかがわかります。
そして、それを参考にしながら「志望動機」や「自己PR」を作成することで、自治体のニーズにあった人材に見せることができます。
ポイントは、自分なりに「求める人材像」を噛み砕いて考えることです。
例えば、ある自治体の「求める人材像」が
協調性のある職員
ならば
こうした人材はどういった行動を取るか?
を考えます。
具体的には
- 周りの職員と協力して業務を進める
- 相手の話をよく聞き、丁寧な対応をする
など色々と思いつくはずです。
このように、一歩踏み込んで行動までイメージできるようになると、面接での発言にも具体性が出せて面接官に刺さるアピールができます。
6.職場の雰囲気
最後は「職場の雰囲気」です。
一番忘れてはいけないものですね。
「自治体研究」は面接対策のためだけでなく、
を見極めるためでもあります。
そのためにも「職場の雰囲気」は要チェックです。
職員は晴れやかな表情で、活気に満ちた一体感のある職場のようであれば
- 入庁してからも手厚くサポートしてくれる
- 人間関係が良い
- ワークライフバランスが充実している
可能性が高いと言えますし、
逆に、職員の顔はどんよりしていて、空気の重い職場であれば
- 入庁してからもあまり助けてくれない
- 人間関係が悪い
- 激務でストレスフル
な可能性があります。
職場の雰囲気だけで全てが決まるわけではありませんが、
自治体を選ぶ際に
なんとなく△△市より〇〇市のほうが雰囲気が良かった
みたいに直感は大切にしたら良いと思いますよ。
割と当たってるので。
自治体研究はいつからするべきか
最後に自治体研究はいつからするべきかという話ですが、余裕を持って取り組むのがベストかなと思います。
面接対策は、筆記試験が終わってから取り組む人も多いと思いますが、それだと思うような自治体研究ができない可能性があります。
例えば、自分が興味のあるイベントや説明会への参加は、筆記試験後では難しい可能性がありますよね。
なので、自治体の情報は早めに調べておき、余裕を持った計画を立てるのがオススメです。
何月からやるべきというのはありませんが、筆記試験の勉強の息抜きに少しずつする感じで良いと思います。
自治体研究は差がつく!入念に調べよう!
今回は、「自治体研究のやり方」について解説していきました。
自治体研究は、志望する自治体の特性を深く理解し、自分の志望動機やビジョンを具体的に語るための重要なステップです。
「テキトーにやった人」と「しっかり調べた人」では、面接本番で差がつきます。
合格するためにも、自治体研究をしっかり行い、周りの受験生に一歩リードしましょう!
このブログでは、他にも面接対策の記事を書いているので、良かったらまた見てください。
以上になります。
最後まで読んでくれてありがとうございました!
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