【保存版】公務員試験の独学勉強ロードマップ|ゼロから合格までの完全設計図

公務員試験を独学で目指す人の多くが

どうやって勉強していけばいいの?

と悩んでいると思います。

ござる

筆者である僕自身、公務員として働いていますが、合格までの道のりは完全に独学でした。

ござる

合格した今だから言えるけど、当時は常に不安だったのを覚えています…

そして、今になって振り返ると強く思うことがあって

それは

ござる

最初に「独学の設計図」があれば、もっとラクに早く合格できた

ということです。

そこでこの記事では、その設計図となる
独学ロードマップ をまとめました。

この記事で解決できること

  • 独学勢がつまずくポイント
  • どの試験が自分にあっているか
  • 必要な勉強時間
  • 科目の優先順位
  • おすすめ参考書ルート
  • 勉強スケジュール例
ござる

まずは、「独学で本当に大丈夫なのか?」という不安から一緒に解消していきましょう👇

目次

結論|公務員試験は独学で合格できる【ただし設計図が命】

結論から言うと、公務員試験は、独学でも普通に受かります。

科目が多くて無理そう…

予備校に行かないと厳しいんじゃ?

そんな不安が頭をよぎるかもだけど、実は公務員試験って 「難問を解く試験」ではありません。(国家総合職を除く)

必要なのは、広く浅くの基礎力。

大学受験みたいにハイレベルな問題と戦うこともなくて、積み上げればちゃんと合格ラインに届くタイプの試験です。

ござる

僕は独学オンリーだったけど、正直、勉強面ではそこまでつまづいていないです。
わからない問題も参考書の解説を読めばなんとかなりました。

また、独学は好きなペースで進められる自由さがあるので生活リズムに合わせて勉強できたりします。

ござる

なので、独学でも全然やれる。
最短で合格するための道筋を、ここから一緒に固めていきましょう。👍

独学勢がつまずくポイント3つ【最初に潰す】

独学で公務員試験を目指す人が、ほぼ確実にぶつかる壁があります。

① 何から手を付ければいいのかわからない

公務員試験は科目数が多く、自治体によって必要科目も違います。

そのため、初めて勉強を始める人の多く

どの科目から始めるべき?

と、迷ってしまいます。

ござる

「最初の一歩が決まらない」のが、独学最初の壁…

② 参考書が多すぎて選べない

書店に行くと「公務員試験」と書かれた参考書が山ほどあります。

しかもインターネットで「これが良い」「いやこれ一択」と意見が分かれている。

結果、

どれを使えばいいのかわからない…

という状態に。

③ 自己管理ができず、ペースが安定しない

独学最大の課題がこれです。

  • 仕事終わりで疲れている
  • 休日はついダラダラしてしまう
  • 今日はいいか…が数日続く

こういった積み重ねで、気づけば勉強時間が伸びず、罪悪感だけ残る——。

ござる

僕自身、独学はここが一番の苦労ポイントでした。
参考書を開いてるだけで勉強した気になってたり…

独学は自由度が高い分、ペースを整える仕組みを自分で作らないと続きません。

独学用全体ロードマップ【これが設計図】

独学ロードマップはこのとおり。

まずは全体像だけ押さえておきましょう。

ござる

それぞれこれから深掘りします!

① 受験先・区分を決める

まずは、「公務員」にはどんな仕事があり、どんな試験なのかをざっくり押さえましょう。

まずは主要職種のイメージをつかむ

🏢 市役所

住民対応、地域づくり、福祉、税務など“まちの何でも屋”。

試験:教養のみの自治体が多め(規模が大きいと地方上級レベルになる)

🗾 地方上級(県庁・政令市

県全体の政策、災害対応、財政、人事など広域行政の中核。

試験:教養+専門+論文+面接

📄 国家一般職(国般)

省庁で調査・資料作成・事務処理を行う「各省庁の実務担当」。通称「コッパン」。

試験:教養+専門+論文+面接(※教養・専門の筆記比重が高め)

ござる

地方上級と国家一般職どっちがいいかについては、国家一般職と地方上級どっち?給料・残業・転勤まで徹底比較!で詳しく解説しています。

🏛️ 国家総合職(旧キャリア)

政策立案の中心となる「公務員の最高峰」。レベチ。

試験:教養+専門+政策論文+面接

💰 国税専門官

税務調査・決算書のチェックを行う「税のプロ」。

試験:教養+専門+記述(※簿記・会計が重要)

🛡️ 労働基準監督官

企業が労基法を守っているかを監督する「労働の警察官」。

試験:教養+専門+記述

⚖️ 裁判所一般職

裁判を円滑に進めるための調書作成・準備を担当する「司法の事務のプロ」。

試験:教養+専門+記述(専門記述あり)

🎓 国立大学法人職員(非公務員)

大学の学生支援・研究サポート・財務など「大学運営スタッフ」。

試験:SPI型教養+面接(書類選考→個別採用)

ここから「区分(試験タイプ)」を選ぶと勉強量が確定する

スクロールできます
区分科目勉強量の目安負担
教養型(市役所・警察・消防・国家一般職教養など)教養のみ250〜350時間
教養+専門型(地方上級・国家一般職など)教養+専門800〜1,200時間
社会人経験者採用(社会人枠)教養+論文150〜300時間
しばまる

ここ結構悩みどころだね

ござる

めっちゃ悩むね。ちなみに僕は「教養+専門型」で挑んだ

区分ごとの特徴と向いているタイプ

📝 教養型(市役所・警察・消防など)

🔍 特徴

  • 専門科目がなく、負担が軽い
  • 数的・文章理解で勝負する試験
  • 筆記で差がつかないため面接勝負

向いているタイプ

  • 勉強時間が確保しにくい社会人
  • 面接力に自信があり、数的処理を最低限仕上げられる人
  • 民間就活も視野に入れている人

📖 教養+専門型(地方上級・国家一般職・国税・労基など)

🔍 特徴

  • 専門科目が本格的な勉強(法律・経済など)
  • 勉強量は多いが点差はつきやすい
  • 採用人数が比較的多く、計画的に狙いやすい

向いているタイプ

  • 絶対に公務員になりたい人
  • 勉強時間を取れる大学生・既卒
  • 「行政でキャリアを積みたい」という意志がある人

💼 社会人経験者採用(社会人枠)

🔍 特徴

  • 教養は軽め or SPI型が多い
  • 面接・論文の比重が高い
  • 社会人経験を重視した評価設計

向いているタイプ

  • 社会人経験を言語化できる人
  • 面接・論文に強い人
  • 年齢的に新卒枠が厳しい人

簡易診断(どれを選べばいいかわからない人向け)

  • 時間があまり取れない社会人 → 教養型・社会人枠
  • ガッツリ勉強できる学生・既卒 → 地方上級/国家一般職(教養+専門)
  • 仕事経験を活かしたい20代後半〜30代 → 社会人枠
  • 迷っている → まず教養型を軸に、余裕があれば他区分を検討

② 必要科目を把握する

この章のゴールは、「自分の受験先で、必要な科目が分かること」です。

区分ごとの必要科目

📝 教養型(市役所・警察・消防など)

  • 文章理解
  • 数的処理(数的推理・判断推理・資料解釈)
  • 時事
    (+社会科学・人文科学は軽め)

👉 教養科目がすべて。専門は不要。

📖 教養+専門型(地方上級・国家一般職・国税・労基など)

  • 教養(文章理解・数的が中心)
  • 専門科目(法律・経済など)
  • トータル約30科目

👉 教養+専門の両立が必要。勉強負担高め。

💼 社会人経験者採用(社会人枠)

  • 教養(軽め)
  • 経験論文(+面接)

👉 筆記より論文・面接の比重が高い区分。

各試験の試験科目一覧や出題数は、別記事で詳しく解説します。(追記予定)

③ 優先的に勉強する科目を理解する

必要科目が把握できたら、次は、「優先的に勉強するべき重要科目」を把握します。

優先すべき教養科目はこの順番【全試験共通】

  1. 文章理解
     → 配点が高く、安定して点が取れる
  2. 数的推理
     → 配点が高く、合否を分けやすい重要科目
  3. 判断推理
     → パターン慣れで伸びやすい
  4. 社会科学・人文科学
     → 参考書1冊で十分
ござる

※自然科学や難問レベルの数的は、後回しでOK。

教養+専門型は、ここに“専門科目の軸”を追加

ござる

教養+専門型の場合は、上に加えて
次の専門科目を「優先科目」として押さえるよ!

1. 憲法
→ 条文+判例中心で取り組みやすく、配点も安定

2. 行政法
→ 出題数が多く、暗記中心で独学しやすい

3. 民法
→ 分量は多いが、覚えたら安定して取れる

4. 経済学(ミクロ・マクロ)
 → パターンを理解すれば得点源になるが、数的が苦手な人は後回しOK

ござる

勉強するべき科目ランキングについては、【保存版】専門科目おすすめ科目ランキングで詳しく解説しています!

全科目を勉強する必要はない

公務員試験は満点を取る試験ではなく、合格点を取る試験 です。

独学では特に、

  • 配点が高い科目
  • 点が安定しやすい科目

に集中するのが鉄則で、コスパの悪い科目は捨てるのもアリ。

ござる

捨て科目については【最新版】公務員試験の専門科目「捨て科目」はコレだ!で詳しく解説しています!

④ 参考書を揃える

独学で迷いやすい「参考書選び」ですが、結論を言うと、参考書は多く揃えなくてオーケー。

👎 失敗しやすい参考書選びのパターン

  • 科目ごとに何冊も手を出してしまう
  • 途中で「もっと良い本があるのでは」と迷い始める
ござる

結果、どの参考書も中途半端なまま、時間だけが過ぎる という状態に。

👉 参考書選びで守るべき原則

  • 1科目につき、基本1冊+問題集1冊
  • 途中で参考書を乗り換えない
  • 「完璧」より「回し切る」を優先する
ござる

使い切れるかどうかのほうが断然重要!

どの参考書を選ぶかといった「具体的な参考書ルート」は別記事で解説します。(追記予定)

⑤ スケジュールを作る

ここで大事なのは、「理想」ではなく「続けられるもの」を設定すること。

無理なスケジュールは、独学ではマジで挫折します。

毎日長時間やらなくて大丈夫

独学で合格している人の多くは、

  • 平日は短時間
  • 休日で少し多め
  • それをコツコツ積み上げる

というペースなので、毎日長時間やる必要はありません。

ござる

僕も、実際にやった勉強時間はそんなに多くないです。
ただ、コツコツはやりました。

社会人向け|現実的なスケジュール

教養型の場合(勉強時間300h)1年間

⭐️ 平日

  • 1〜2時間(朝か夜)
  • 教養 or 専門を1コマ分だけ進める

☀️ 休日

  • 3時間
  • まとめて演習・復習を入れる
ござる

ポイントは、「平日で進めて、休日で整える」 って感じ。

また、大学生の場合は、民間就活も考慮する必要があるので、公務員試験を受ける大学生のスケジュールを完全ガイドで詳しく解説しています。

⑥ インプット・過去問演習・模試で仕上げる

最後は勉強のやり方です。

独学の勉強の流れ

独学の勉強の流れは下記のとおり。

  1. インプット:参考書で基礎知識を入れる
  2. 過去問・演習:知識が本番で使えるようにする
  3. 模試:本番を想定して調整する

インプットは「やりすぎない」がちょうどいい

インプットを完璧にしてから演習に移ろう

と考える人がいますが、やめた方がいいです。

なぜなら、ゴールは
「本番で問題が解けること」 だからです。

参考書を読み込むだけでは、
その力はなかなか身につきません。

「本番で解ける力」を身につけるには、過去問演習が必須。

そのため、インプットは
早めに一区切りつけて、次に進むのがコツ。

ござる

目安としては、インプット:アウトプット=3:7くらいを意識してみてください。

過去問演習が一番伸びる

知識が一通り入ったら、勉強の中心は過去問演習

ここでは演習をガンガンやっていきましょう。

過去問を解くことで、「出題パターン」 が自然と見えてきます。

ござる

最初は、全然解けなくて当たり前なので、繰り返すうちにできるようになります。

独学では、
参考書 → 過去問 → 足りない部分だけ戻る
この往復が一番効率的です。

「本番の感覚」を得るために模試を受験しよう

過去問演習に慣れてきたら、
次は 「模試」 を受験してみましょう。

模試の目的は、
点数を取ることよりも 本番を想定した練習 です。

模試では、

  • 本番の時間配分
  • 長時間集中する感覚
  • 周囲がいる中で解く緊張感

を、一度に体験できます。

ござる

点数が振るわなくても、ズレに気づけたなら収穫で、本番までに1〜2回は受験したいところです。

模試の詳しいことは、【体験談】公務員試験の模試は受けるべき?→絶対に受験しよう!で解説しています。

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この記事を書いた人

現役市役所職員/独学で地方上級・国家一般職試験に合格。
学力に自信がない状態からのスタートでしたが、試行錯誤を重ね、合格につながる勉強戦略を確立しました。
このブログでは、実際に使って合格につながった勉強法・出題傾向・モチベ維持のコツを、「必要なことだけ」わかりやすく発信しています。
かつての自分のように「何から始めればいいかわからない」受験生の支えになれたら嬉しいです。
地方公務員として副業は行えない立場のため、このブログは収益目的ではなく、純粋に受験生支援を目的として運営しています。

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